静岡済生会総合病院

鈴木 聖矢

埼玉医科大学保健医療学部臨床検査学科
令和元年卒業

臨床検査技師の仕事は検体検査や生理機能検査、採血など多岐にわたります。中でも病院勤務の場合、採血は必須といっても過言ではありません。私自身もほぼ毎日採血に携わっていますが、採血には経験や多少の技術がいるため、最初は苦手意識を持たれる方が多いと思います。こればかりは回数を重ねる他ありませんが、ある程度採血スキルが身についた折には言葉に言い表せないほどの達成感を得ます。検査項目によっては、溶血や固まってしまったら検査不可となることがあるため、血液を速やかに採取するという技術も臨床検査技師には求められます。仕事柄、検査という言葉に目が行きがちですが、採血を含む検体採取も検査を行う以前の段階で重要であるということを理解していただけたらと思います。まだ現場に出ていない学生の方々にとっては上手くイメージが湧かないかもしれませんが、良質な検体あっての検体検査ですから、将来現場に出てからもそのことを心に留めていただけたら幸いです。