研修会のご報告

令和5年度 第3回臨床一般部門研修会

テーマ

令和5年度 第3回臨床一般部門研修会

日時

2024年2月10日

会場

WebEx

静臨技会員の尿沈渣スキル向上を目的とし、フォトサーベイを12/15~1/15の期間で実施しました。

内容は、尿沈渣でよく認める成分を出題し、2/10に報告会を開催しました。今回は、尿沈渣に加えて、寄生虫症例を一題出題しました。サーベイ回答者が約100名と前回、前々回から増加しており、認知度が上昇してきていると考えられます。誤回答は1年目技師が多く、若手技師の知識向上に貢献できたと思います。

今後も同様の報告会を企画していきたいと考えています。

アンケート結果

Q1.講演時間

ちょうどよい・・・39人

短い・・・ 0人

長い・・・ 5人

Q2.研修内容について

とても分かりやすかった・・・21人

わかりやすかった・・・22人

普通・・・ 1人

Q3.資格取得の意思

3年以内に受験したい・・・11人

今年度受験予定・・・3人

今現在取得の意思はない・・・27人

取得済み・・・3人

Q4.一般検査経験年数

1年未満・・・8人

1年以上5年未満・・・14人

5年以上8年未満・・・9人

8年以上・・・13人

令和5年度 第2回臨床一般部門研修会

テーマ

令和5年度 第2回臨床一般部門研修会

日時

2023年11月3日

会場

静岡産業経済会館・Web会場(Webex)

 本年も試験が行われる認定一般検査技師について、前半は藤田医科大学病院の長嶌技師に、後半は試験対策としての学習ポイントを

中東遠総合医療センターの石川技師に講演してもらいました。

前半は、認定一般検査技師とはどんな資格か、また取得後の資格の活かし方、その先の認定尿沈渣検査技師等についての概略を

ご講演いただきました。取得後の活動のイメージがわいたのではないでしょうか。

後半は、広すぎる試験範囲のどの部分を重点的に勉強すれば良いかをカリキュラムに沿って説明をされました。

現在、静岡県は16名しか資格取得者がいないので、今回の研修会を機に少しでも認定保持者が増え、県内の一般検査技師の技術・

知識向上につながれば良いと思います。

アンケート結果

・講演時間

ちょうどよい・・・40人

短い・・・ 0人

長い・・・ 0人

・研修内容について

とても分かりやすかった・・・23人

わかりやすかった・・・16人

普通・・・ 0人

・資格取得の意思

3年以内に受験したい・・・20人

今年度受験予定・・・14人

3年以降に受験したい・・・2人

今現在取得の意思はない・・・4人

・自施設に資格取得者は勤務しているか

している・・・18人

していない・・・22人

 

令和5年度 第1回 臨床一般部門Web型研修会

テーマ

令和5年度 第1回臨床一般部門研修会

日時

2023年6月3日
14:00~16:30

会場

Web会場(Webex)

参加人数:69名(うちアンケート提出者59名)

今回、「髄液などの体腔液検査について」をテーマに、諏訪中央病院の保科ひづる先生にご講演していただきました。

前半は、至急性の高い細菌性髄膜炎を中心に、髄液について普段一般検査に携わっていない、日当直担当者にもわかりやすく解説していただきました。

後半は、難易度があがり胸水・腹水・関節液等の体腔液について、症例を交えて、異型細胞等の画像を中心に解説していただきました。

前後半共に、画像が非常に多く、実運用に役立つ研修会だったと感じました。

<アンケート調査結果> 回答数:59件

髄液の運用について                                                               

サムソン液で染色し細胞数カウント、分類はギムザ標本・・・45

BFモード(機械値測定)のみで報告している・・・12

BFと計算盤使用  ・・・1

報告していない・・・1

所属施設における胸水・腹水・心嚢液等の細胞数・分類の運用         

3分類法(MG染色 または ギムザ染色)・・・19

3分類法(サムソン液)・・・5

2分類法(単核、多核)・・・7

機械測定法(3分類)・・・2

機械測定法(2分類)・・・9

その他・・・14

実施していない・・・3

研修内容はいかがでしたか?                             

とても分かりやすかった・・・23

分かりやすかった・・・31

普通・・・3

難しかった・・・2

 

令和4年度 臨床一般部門フォトサーベイ報告会

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令和4年度 臨諸一般部門フォトサーベイ報告会

日時

2023年2月5日
14時~16時30分

会場

Web会場

参加人数:69名(うちアンケート提出者52名)

昨年に引き続き、静臨技会員の尿沈渣スキル向上を目的とし、フォトサーベイをGoogleフォームで作成し12月~1月までの約一か月間で実施しました。回答者は83名でした。

今年は、できるだけ典型的な成分を出題し、鑑別のポイントをできるだけわかりやすく、自分たちの経験を踏まえながら解説を行いました。正答率は高かったですが、円柱系は低く、まだまだ課題があることがわかりました。一般検査経験5年未満の技師が多く参加していることも、技師の技術・知識向上に貢献できていれば幸いです。

報告会参加者から、継続して欲しいことや、具体的な成分をみてみたいといった要望も上がっていました。

<アンケート調査結果> 回答数:52件

Q1、一般検査経験年数

1年未満 10
1年以上~5年未満 19
5年以上~8年未満 7
8年以上 16

Q2、研修内容はいかがでしたか?

とても分かりやすかった 33
分かりやすかった 19
普通 0
難しかった 0

Q3、今後の希望する研修内容

・髄液、体腔液について

・症例報告、典型ではない成分についえ

・異型細胞について

・認定一般検査について

令和4年度第2回静岡県臨床一般フォトサーベイ

フォトサーベイ回答

問1:非糸球体型赤血球  問2:糸球体型赤血球  問3:尿路上皮細胞  問4:扁平上皮細胞  問5:尿細管上皮細胞

問6:上皮円柱  問7:赤血球円柱  問8:ろう様円柱  問9:異形細胞(尿路上皮癌疑い)  問10:シュウ酸カルシウム結晶

 

テーマ

日当直者必見!時間外の尿検査の重要項目

日時

2022年9月10日

会場

Webex

今回は「日当直者必見!時間外の尿検査の重要項目」をテーマに、大阪大学医学部附属病院 臨床検査科 堀田 真希技師に

お話しいただきました。

尿定性試験紙の基礎的なものから、尿沈渣項目の白血球円柱など担当者として大変興味深い内容でした。

また、検査結果だけでなく、患者背景をみることで、気づけることもたくさんあることなど、実際に日当直を行う上で、必要な知識を知ることが

でき大変有意義な研修会でした。

<アンケート調査結果>

Q1.所属施設における日当直帯の尿沈渣の運用

実施していない 30%
目視のみ 26%
機械値のみ 11%
機械測定を行い、必要に応じて目視を実施 33%

Q2.講演時間について

ちょうど良い 93%
長い 7%

Q3.研修内容について

とても分かりやすかった 37%
分かりやすかった 46%
普通 11%
難しかった 6%

Q4.今後希望する研修会内容

・注意が必要な尿沈渣と症例

・尿沈渣での異型細胞の見分け方

・日常検査におけるQ&A

・上皮細胞の見方

・生化学・免疫系と連動した疾患の解説

・沈渣の実技研修

・尿沈渣に出てくる細胞

 

臨床一般部門フォトサーベイ報告会

テーマ

臨床一般部門フォトサーベイ報告会

日時

2021年12月4日(土)14時00分~17時00分

今回は2021年10月1日~10月31日に実施したフォトサーベイの報告会として、サーベイ問題の振り返りと総括を行いました。
フォトサーベイには108名の方に参加いただき、関心の高さがうかがえました。
報告会では解答にバラツキがみられた問題に重きをおき、形態観察のポイントについて解説を行いました。
フォトサーベイ・報告会参加者からは今後もフォトサーベイを継続して欲しいとの声も挙がっておりました。
次年度もフォトサーベイを実施できるよう努めてまいります。
<アンケート調査結果>
参加者数:42人
回答数:36件
Q1.一般検査経験年数
1年未満 6人
1年以上~3年未満 12人
3年以上~5年未満 3人
5年以上 15人

Q2.一般認定取得の意志
なし 29人
3年以内に受験したい 5人
今年受験予定 0人
取得済み 2人

Q3.研修内容はいかがでしたか
とてもわかりやすかった 12人
わかりやすかった 23人
普通 1人
難しかった 0人

Q4.自施設での目視検体における赤血球形態の報告について
すべての目視検体で報告している 10人 (27.8%)
依頼があるときのみ報告している 10人 (27.8%)
報告していない 12人 (33.3%)
わからない 4人 (11.1%)

Q5.今後の希望する研修会内容
・異型細胞・上皮細胞の鑑別
・赤血球形態について(症例をふくむ)
・穿刺液検査や髄液検査の細胞形態鑑別
・緊急臨床検査士資格認定試験対策(筆記・実技)

第一回臨床一般部門フォトサーベイ回答

令和3年度 第1回 臨床一般部門研修会

テーマ

そら豆型の臓器と仲良くなろう!!

日時

2021年9月4日(土)13時30分~16時00分

会場

Web会場(Webex)

今回は「そら豆型の臓器と仲良くなろう!!~腎臓生理と腎疾患~」をテーマに、アークレイアークレイマーケティング株式会社マーケティング本部学術推進チーム名古屋SSO 門田 弓さま、KKR札幌医療センター 臨床検査科 太田 惣技師に蛋白尿や血尿の発生機序、腎疾患や糖尿病性腎症との関係について詳しくお話し頂きました。

図表やアニメーションを多用したご講演で、理解が難しい腎臓生理について整理することができる良い機会となったとともに、腎臓生理や病態について理解した上で行う検査が、いかに臨床に有益な情報をもたらすかを実感出来る研修会となりました。

<アンケート調査結果>

研修会参加者数:71名

回答数:62件

Q:一般検査経験年数

1年未満 14件(22.6%)
1年以上~5年未満 24件(38.7%)
5年以上~8年未満 13件(21%)
8年以上 11件(17.7%)

 

Q:一般認定資格取得の意志

無し 42件(67.7%)
3年以内に受験したい 16件(25.8%)
今年度受験予定 0件(0%)
取得済み 4件(6.5%)

 

Q:研修内容はいかがでしたか?

とても分かりやすかった 35件(56.5%)
分かりやすかった 21件(33.9%)
普通 3件(4.8%)
難しかった 3件(4.8%)

 

Q:講演時間はいかがでしたか?

長い 9件(14.5%)
短い 1件(1.6%)
ちょうどいいい 52件(83.9%)
 

今後の希望する研修会内容

・尿沈渣、異型細胞の鑑別

・心臓と腎臓の関係について

・関節液や体腔液について

・本研修会では触れられなかった腎臓生理について

・血液内科患者の尿沈渣出現成分の病態解釈

令和2年度 第1回臨床一般部門研修会

テーマ

尿沈渣鏡検法における精度管理

日時

2021年2月20日(土)14時00分~15時30分

会場

Web会場(Webex)

今回は「尿沈渣鏡検法における精度管理」という内容で東京女子医科大学病院中央検査部 横山貴先生にご講演いただきました。

事前参加登録の時点で定員上限となり、当日も82名が参加され、どこの施設でも関心が高いことがうかがえました。

尿沈渣鏡検法の精度管理と聞くと、技師間の目合わせに重きをおきがちですが、標本の作製方法、試薬の管理、教育方法といった基本的事項も重要であると実感する内容でした。

研修会中は集合型に近い形式をとるため随時Googleフォームを使った出題がなされ、参加者から好評いただきました。

初めてのWeb研修会で不慣れな点も多く、終了予定時刻を大幅に超過してしまいましたが、充実したよい研修会となりました。

<アンケート調査結果>

回答数:82件

Q:今回の研修会内容はいかがでしたか?

とても良い 54件(65.9%)
よい 28件(34.1%)
あまり良くない 0件 (0%)
良くない 0件 (0%)

 

Q:研修時間は適切でしたか?

長い 26件(31.7%)
ちょうど良い 56件(68.3%)
短い 0件 (0%)

 

Q:今後どのようなテーマの研修会に参加したいですか?(一部抜粋)

・尿検査基礎(初心者・当日直者向け)

・尿沈渣(基礎から症例報告まで)

・鏡検実習

・髄液、体腔液検査、精液検査

・寄生虫

・一般検査のトピックス

・一般認定試験対策

 

Q:ご意見·ご感想をお聞かせください。(一部抜粋)

・検査室内の尿検査における精度管理においては悩ましいことが多かった為、非常に有意義な研修でした。

・Googleフォームを使用してのサーベイはとても良かったと思います

・育成プログラムや精度管理を参考に、環境を整えていけたらと思いました。

・内部精度管理方法について知ることができ、自施設でも実際に検出率を出し、技師間差がどれくらいあるのか把握できるため一度確認してみたいと思いました。

平成29年度 第3回 臨床一般部門研修会

テーマ

尿定性・沈査の理解を深める

日時

平成30年 2月10日(土)

会場

静岡市産学交流センター大会議室

この度は栄研化学株式会社より鈴木正隆先生、大阪大学医学部附属病院より堀田先生をお招きして、それぞれ精度管理や病態解析について御講演いただきました。
鈴木先生の講演では尿定性の精度管理の現状や方法についてだけで無く、精度を保つための注意点についてもお話しいただけました。また、堀田先生の講演では最近注目されてきた病態や見逃されやすい重要な症例など全4症例について密度の濃い話を聞くことができました。
どの施設でも実施している尿検査をテーマとした研修会ということもあり、参加者も真剣に話を聞いている人が多く、大変盛況な研修会となりました。

平成29年度 第2回 臨床一般部門研修会

テーマ

穿刺液検査の形態学を身につけよう!

日時

平成 29年 10月 7日(土)14時~17時

会場

静岡市産学交流センター・静岡市中小企業支援センター B-nest
プレゼンテーションルーム

この度はシスメックス株式会社の清水伸尚先生に自動血球分析装置を用いた体腔液検査についての講演と、東近江総合医療センターの佐伯仁志先生に穿刺液検査の形態学について御講演していただきました。

体腔液の検査については尿沈渣ほど頻繁に院内で検査が行われるわけではなく、それ故に基礎から応用まで教わることのできる環境は中々得られないのが現状であると思います。

今回の研修会では、自動分析装置および形態学の熟達者による体腔液検査の話を聞く機会を得ることができたこともあり、日頃の検査業務での疑問を中心に参加者と講師とで質疑応答が交わされていました。中でも分析装置で細胞数を測定している施設が増えてきているためか、分析装置に関する質問が多く挙げられていたように感じました。